心配はなくなった!結末3

人たちの心配がなくなったある日、突然宇宙人はこの地を離れると言い出した。

もうみんな大慌てだ。

各国の偉いさんが集まって、宇宙人を引き止めるための会議を毎日開いた。

交渉のプロが各国から集められて、連日宇宙人に説得を行なっている。

効果があるのかわからないが、奇妙な服装の集団が宇宙船の周りで踊りつづけ、呪文のような歌を歌っている。

僕たちは、その様子をテレビで見ながら、誰でもいいからはやく問題解決してよー!と口々に呟いていた。

その日がやってきた。宇宙人はあっけないくらい、スッとこの地から消え去った。

武器どうするんだよ!
食べ物どうするんだよ!

みんなの心配ごとが、大きな不安になり、やがて猛烈な怒りに変わった。街にはデモや暴動があふれ出し、恐怖に震える者たちはドアの鍵を厳重に閉めて、家の中に引きこもった。

『武器が復活したらどうしよう』
『ミサイルがマシュマロにならなかったらどうしよう』
『ミサイルが我が国に落とされたらどうしよう』
『そうだ、落とされる前にこちらからミサイルを落としてしまえ!』

ある国からミサイルが発射された。

結末3

作者

コンジャク

神話や伝説の神々、怪物、魔物、精霊が巻き起こす出来事を描く。SF・サスペンステーストのストーリーが多い。

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